2018年も4ヵ月が過ぎました。
3月末、中国は上海国際エネルギー取引所にて、人民元建て原油先物取引が開始されました。
中国は、米ドルを使うことなく取引ができる環境を整えました。崩壊寸前のドルからの回避です。
中国がゴールドを大量に集めていることは以前にもお伝えしましたが、世界の金融システムが崩壊に向かっているいま、基軸通貨となりうるものは、ゴールド(金)との裏付けであることから、ゴールドの備蓄およびドル回避は今や当然の流れであると思います。
これで米ドルを必要としなくなり、またゴールドの一定量の備蓄ができた暁には、中国は米国国債の購入から手を引くだろうと思います。その結果、おそらく米国の崩壊へと繋がると思います。
中国の戦略はこれだけではありません。
スパコンおよび人工知能への膨大な投資に始まり、2016年に可決した『第13次5ヵ年計画』、そして、中東・アフリカからの資源ルート『一帯一路』の整備と、先を見通して計画をどんどん実行しています。
中国の発展、そしてそのスピード感には凄まじいものがあります。
ここ数年、中国に旅行に行ったことのある人たちならご存知だと思いますが、買い物はほとんどキャッシュレス。
QRコード決済が主流です。レンタル自転車・バイクが整備され、そのどちらも電動。
この勢いだと、あと数年もすれば車もすべて電気自動車になるのではないでしょうか。
ここ数年間で中国は大きく変化をしています。『大きく』です。
日本社会に目を向けると、多くの人にとってここ2~3年社会環境はあまり変わっていないと感じていると思います。
それは実際その通りで、それは日本が2020年のオリンピックを1つの目途にしているからです。
その間に世界はどんどん進み、日本はどんどん遅れをとっていく。
今の日本を見ていると、旧世代の先進国という感じがしてしまいます。
世界の動向をみると、ここ10年ほどで社会背景が変わったわけですが、言うなれば、コンピュータ社会になったということで、それはルールが変わったということです。
今回中国を主に取り上げましたが、シンガポールやエストニア等々、こうした変化は世界中でおきています。
そして、先進的な国だと思っていた日本はずいぶん遅れてしまった感は否めません。
新しい社会システムを構築するには、いままでの既得権益を壊さなければなりませんが、国民の暮らしより自分たちの懐しか考えていない既得権者が圧力をかけるため、結果、日本社会はなかなか変われず、ますます遅れていくことになる。
国に目を向けても、利権まみれのなかよし政権のため、既得権崩壊なんてありえない。
国も動かない、日本のメディアも世界の変化・現状をあまり報じない、それもあって、国民も必要性も感じないから変わろうと動かない、それがいまの現状のように感じます。
『ルールが変わった』それを理解し一早く手を打ち、経済でもいまや世界第2位に上り詰めた中国。
米国の崩壊・ドルの崩壊がカウントダウンに入った今、中国が世界経済の中心になる日も、そう遠い話ではないのかもしれません。
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